IKIMONO net club
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07-13


他山の石というかなんというか…

ひとに頼まれてBフレッツ対応プロバイダの料金とサービスの比較をした。
どのプロバイダもページの作りがダメダメ。分かりにくさと苛立ちで頭が痛くなりそうだった。お前ら本当に入会して欲しいのか?ひょっとして出来るだけ入会して欲しくないんじゃないのか?と思うくらい。
自分のサイトだって上出来とは言えないのだから…と途中までじっと我慢をしていたが「他山の石以て玉を攻むべし」と言うより「他山の石なんてほんっとひどすぎますよ,そのまま思いっきり投げかえしてやろうかと思いました」と言いたくなりました。

そもそも多くのプロバイダのトップページが似非ポータルサイト化しているのが,まず許せない。お前らの根本的な使命はインターネット接続を提供することだろうが?だったら,まず入会希望者とサポートを求める会員をスムーズに導くのが大前提だろう。どこに入会案内のメニューがあるのかさえ分かりにくいようなページづくりをするんじゃないよ。というところから,そもそも始まる。

ようやく入会案内ページを見つけても,基本料金にどのオプションを付け加えて,初期費用はいくら,月々はいくら,ということがさっと分かるところはひとつもない。
あっちへ飛んだりこっちへたらい回しされたりしたあげくに,結局○○円なのか××円なのか確信できなかったところさえある。
どのプロバイダも割安感を訴えたいという気持ちは分かるが,ありとあらゆるキャンペーンを適用した結果ものすごく割引された料金だけを表示し,よーく見ると小さな小さな注釈にだけ正規料金が書いてあるというような最悪のケースから,割引適用後の料金が先に目立つように書いてあり,後ろに正規料金があるという比較的ましなケースまで様々。
料金一覧表などの資料としてのページなのに,いちいち宣伝めいた文句を加えて表を分かりにくくするようなこともやめてもらいたい。
気持ちは分かる。わかるけれど,割引期間○ヶ月が終わったあとは結局月々いくらかかるのかをはっきりと教えてくれ。

色や画像の使い方もページ内容と論理的な関係がないので,行きつ戻りつしているうちに今自分がなんについての説明のページにいるのか定かではなくなってくる。「一連の流れ」のページのはずなのに,ページによってレイアウトのフォーマットが違うなどという最低のところもある。
ページ上部にメニューがあるのでクリックしてみると,実は同じページ内でジャンプを繰り返しているだけというケースが複数あったが,これもいささか考え物だ。
HTML の一般論としてそのようなページの作り方が良くないかどうかは一概には言えない。しかし少なくとも商品選択などのサイトで,ある一定数以上のジャンルの違うコンテンツを同一ページ内に押し込めて行き来させるのは混乱の元だ。ページが切り替わっていると信じて行動していて,ふとマウスのホイールでも回そうものなら,その瞬間にそれまで漠然と思い描いていた世界観が崩れてしまい,元へ戻れなくなったりする人が続出しても不思議はない。

確かにインターネット接続は以前よりは選択肢が増えた。それでもオプションと組み合わせたとしても可能性が何十もあるわけではない。だったら「ご希望の接続は光ファイバーですか?」→「はい/いいえ」から始めて,選択させながら基本的には一本道で入会希望者を導けるはずだ。「マンションなど集合住宅にお住まいですか?」「IP電話も一緒にご利用になりますか?」などなどの選択肢で分岐していけば,間違いなく希望する結果に辿り着けるようにページを構成できるはず。「ひとつ前に戻って選択を変えますか?」と「最初からやり直してみますか?」を付け加えておけばほぼ完璧。
その選択肢を保持しておき,説明を読んだあとでそのまま実際に申し込みをしようとした時,それらの選択がすでに設定済みの申し込みページを表示すれば,もっといい。

「プロバイダ比較」みたいなサイトがあるじゃないですか,というツッコミは,ここではなしね。そのようなサイトの方がサービスを提供している本家よりずっと分かりやすいということに対して腹を立ててみているところだから (^^;
うー,他山の石。他山の石。(← と10回ばかりとなえてみる)。



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©akio ishizuka