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07-17


青山ブックセンター倒産に寄せられる声

>取次どこだっけ?
栗田じゃん。恥ずかしいな >オイラ

ネット上の日記やブログに多くの人の書き込みが現れ始めています。
倒産を惜しむ立場からの声には,「ショックだ」「おしゃれ(あるいはスタイリッシュ)な本屋だったのに」「良く行った」など沢山の賞賛と肯定の言葉がありつつ,かなりの確率で「自分には買えなかったけれど」「立ち読みするだけで幸せだった」「アイディアのネタとして始終眺めに行った」等々買っていないという事実も充ち満ちているのが非常に特徴的です。
中にはそのことに自分で気付いて「倒産に一役買ってしまった」的な発言をしている方も複数。
この傾向は本当に顕著で,一二週間後には「おしゃれ 倒産」とか「おしゃれ 閉店」とかのキーワードで Google や Yahoo!で検索をすると青山ブックセンター倒産についての書き込みがぞろぞろ引っかかってくるようになるのではないかと半分冗談で思うほどです。

おしゃれというフレーズが多様されたのは,Asahi.comの
青山ブックセンターが営業中止 おしゃれな店づくり定評 (asahi.com : 社会 )
の記事タイトルなどの影響が大きいかもしれません。
おしゃれという言葉自体がすでにある種時代がかっているようなかすかな違和感がありますが,ある方が「セゾン文化的なものにあこがれを持って育てられた」という文脈で青山ブックセンター倒産を語っているのを見てなんとなく納得しました。いや,肯定するという意味ではなく,時代がかっているという印象を持ったことについて。

「かつて大好きだったし良い思い出として残っているが,そういえば最近行っていなかった」というような意味合いの発言も複数ありました。これらには,転勤でそこへ足を運べなくなったというような事例も複数含まれているので必要以上に強調して取り上げるべきではありませんが,ただしそういえばと,しばらく思い出していなかったという文脈で語られているケースは多いということは事実です。

最後に,私が直接目にしたのは一例のみですが「普通の本が必要な自分にとっては使えない書店だった」という発言もあったことは無視は出来ないでしょう。この方は青山ブックセンターを否定はしていません。それでも自分にとっては使えない書店だったとアッサリ言い切っています。



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©akio ishizuka