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07-23


なんで本が好きなんだろう?

本が好きな人って、なんで本が好きなんだろう?未公認なんですぅ
私個人は今なら「読み聞かせ」といわれるであろうことを母親がしてくれたからですね。母親がとても本好きだったので自然に行われたんでしょう。好きな時に好きなように楽しみたいからという動機で(多分)とても幼い頃に字も覚えてしまいました。
でも,結局それは「習慣」として染みついたからではなく楽しかったからです。
だからお書きになっている以下の部分に全面的に賛成です。

なにかを始めるときに、最初の経験って大切だ。最初がおもしろく楽しければ、さらに続けたいと思う。これは楽しいものだっていうイメージができあがってしまえば、そのあとに多少つまらないものにあたっても、そういうこともあるかなで次にすすめる。でも、最初がつまらなくてつらければ、次にいきたいとは思わない。
(「本が好きな人って、なんで本が好きなんだろう?」より引用)

一番初めに自分がどの本にハマったかさえはっきり覚えています。
浜田広介 の童話集です。
必ずしも「いい話」ばかりではなかったり,日常的な話がいつの間にかシュールな世界に落ち込んでいったりする自由さが特に気に入ったんだろうと思います。
『ないたあかおに』 みたいなやや教育的なにおいのするものしか読んだことが無くて浜田広介を特に評価はしないと思っている人は,ぜひ他のものを読みましょう。太陽が自分の頭にパンをのせてトーストを作っていたり,ヤギの郵便配達やさんが配達途中で乳搾っていたりしますから。

母親のおかげで本を読むことに全く抵抗が無くなったという点では確かに私は有利でした。けれども,面白いのか面白くないのかが一番の鍵だということは変わりません。その証拠に小学4年生くらいまでは,自分がどんな本を読んだか全く覚えていません。おそらく他に楽しいことが沢山あったんでしょう。
学校の図書室でジョン W.キャンベルの『月は地獄だ』 を見つけて,世の中にはSFというこんなに面白いものがあるんだ!ということを発見するまでは,自分が本好きな子供だったかどうかさえ覚えていません。

世の中には,面白くて,しかも良い本というものが確かにあります。
そのようなものが人を本の魔界(笑)に引きずり込むのです。
「それほど良い本とも言えないが,これが本を(あるいは特定のジャンルなどを)読むきっかけとなるなら,それもよい」というような発言もかなり見かけます。
良くないものが入門になるなどということを許す気持ちが,私には理解できません。

と数号前のメールマガジンに書きました。入門は良いもの,質の高いものであるべきです。
万人が「好む」ものを提供することは出来ません。しかし,ある傾向を好む人々の間で「最高の出来だ」と言ってもらえるものを提供することは出来ます。
「売れなけりゃ…」がもしもベストを尽くさないことの言い訳になってしまっているのなら,それは某自動車メーカーが結果として人を殺してまで利益を守ろうとしたのと全く同じ愚行です。
まあ…ひどい誤解を受けそうな気がするので「もしもそれが言い訳に使われている」という状態なら,という点を強調し直しておきますが。



JUGEM 敗北宣言?

進捗状況と今後の予定について (JUGEM 開発日記)
なんだか「もうダメです」的な発言が出ています (^^;

7月26日月曜日正午までに状況の改善がなされない場合、
ベータテスト版から移行されたユーザー様のサイトを移行前の状態に戻させていただきます。
また、正式版開始後にご登録いただいたユーザー様のサイトも、ベータユーザー様の移行作業前の環境となることで、接続し難い状態の改善がされる様にいたします。

7月23日時点で「26日までに」という発言が出るあたり,もはや事実上投げた気配が濃厚ですなぁ。そして「移行前の状態に戻す」と表現すればましに聞こえるけれど「移行作業を実施することが事実上出来ませんでした」ということだから,ものすごく情けない。
たとえ結果として26日までになんとかなったとしても,一度は事実上の敗北宣言を出したからには,もう信頼も,傷ついた企業イメージも取り戻せない。
一体何があったのか知りたいところだ。



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©akio ishizuka