IKIMONO net club
Real life Real world

11-11


そんな(ストーブな)日常

めちゃくちゃ寒い。
ずっと我慢していたが,あきらめてストーブをつけた。こう寒くちゃしょうがないや。

あー,ルータのファームウエアのバージョンアップをしようと思ってたんだけど,忘れてた。まあ明日でいいや,致命的な問題があるわけじゃないし。



どうやって正しい HTML を書いてもらうか

最近サイトの立ち上げや,そこまでではなくても,サイトに関する相談を受けることが多くなりました。この時一番悩むのは実はデザインやレイアウトではなく,どうやって当人に更新してもらうか,そしてその時いかにして出来るだけ正しいHTMLを書いてもらうか,ということだったりします。


ツールは良くなったけれど

最近はツールもかなり充実してきたので,それらを見つくろえばHTMLを直接知らなくてもそれなりの見栄えのサイトを比較的簡単に用意できるようになりました。出来るだけ多くの人が出来るだけ簡単にWEBに参入できるように,というそのこと自体はまことに喜ばしいことです。
けれども一方では,ツールがすぐれたものになっても(かつてページ作成ソフトが全盛だったころと同様に),結局それを使っている当人はHTMLやCSSを知らないままになっている,という問題はあまりかわっていないかもしれません。

このところどんどん増え続けているblogツールを使ったサイトを見ていると特に強く,この問題を感ずることがあります。
今現在はまだblogツールをサーバに設置する段階での技術的な敷居が若干高いので,基本的にblogツールを使っている人々はコンピュータ全般に関してスキルが高いことが多いです。けれども,その人々が同時にHTMLやCSSにも同じくらい通暁しているとは,もちろん限りません。むしろそれ以外のスキルが非常に高いのでHTMLやCSSに関するスキルの低さが目立ってしまうこともあります。
HTMLやCSSに関するスキルの高低をあげつらっているわけではありません。違います。
知識や技術はそれ自体では何ものでもなく,それをどう使うかという目的無くただそれだけを誇ったり他人を馬鹿にしたりするのはものすごく無意味で,卑しい行為です。


正しいHTMLの価値

そうではなくて,正しいHTMLというものを使わないと,今現在はまだ良くても将来困ることにならないかな,という不安を,私自身はいつも感ずるのです。
非常に残念なことですが,今現在はかなりめちゃくちゃなHTMLを書いてもあまり困りません。けれどもたとえば,将来携帯電話がCSSのメディアタイプ@handheld をきちんと解釈できるようになったら?その時にはひとつきりのソースでPCのモニタでも携帯画面でもページが見てもらえるようになりますが,そのソースがそもそも間違っていれば,正しく扱ってもらえない可能性があります。

この辺の話は,実感としてさっぱり分からない人も多いかもしれません。
たとえば私のサイトではプリントアウトする時専用のスタイルシートが指定してあって,その時には(利用者が何も操作をしなくても)左側のリンクメニューなどが消えるようになっています。
ブラウザがこれをある程度正しく解釈してくれるようになる日を,私はずいぶん長いこと(実際,何年も)待ち続けました。言うまでもなく,PCのモニタ表示用とプリントアウト用の別々のソースを書かなくても良くなるからです。けれども逆に,この仕組みをちゃんと使うためにはスタイルシートでの制御が正しく働くようにページをかなり作り直さなければならなりませんでした。
今私は「大部分の」携帯電話でCSSのメディアタイプ@handheld が解釈されるようになる日を待ちこがれています。そうなれば携帯用のページを別に作る必要が無くなるばかりでなく,あらゆるページを携帯で自由に見てもらうことが出来るようになるからです。
でもおそらくそのためには今よりもさらに厳密なHTMLやCSSに書き直すことが必要になるでしょう。今の状態は,ごまかしや無駄や間違いがまだ沢山のこっているからです。


ツールがより進化しても

ツールの方がより進化すれば良いという考えもあるでしょう。
確かにその通りですがツールがいくら進化しても,ページを作っている人が今インデントをしたいだけなのか引用をしようとしているのかを完全に自動的に判定できるようには,おそらくならないでしょう。引用するためにはそれ専用のタグが存在しているということを,少なくとも使う側が知っている必要があります。そして,引用した部分の見栄えを変えたい場合には,引用タグに対して見栄えを調整する指定を付け加えていくようにするのだ,という最低限の手順は理解していなくてはなりません。
こういったことをツールの側が自動判定することは,当分出来ないでしょう。
そこで一番最初に戻るわけですが,可能な限り作り手側に負担をかけずに,かつ,可能な限り正しいHTMLを書き続けてもらうことを,どうやったら実現できるか,ということが頭痛の種になります。
今はまあこれでよい,というふうに割り切ってしまうことも出来なくはないのですが,それでは本当には責任を果たしたことにならないと思うわけです。
こうして私は悩み続けます ( ̄0 ̄;)






©akio ishizuka