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11-24


そんな日常

う・・・もう昼か。真面目に働こうとすると時間が経つのが早いな。



ポケットに『MOTHER』。

自主的なお昼休みに『ファイナルファンタジーXI プレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記』ELECTRIC DOC.さん)を通じて,ポケットに『MOTHER』。という記事が存在していることを知り,読みふけってしまいました。
ゲームボーイアドバンス版はやっていませんが,それぞれのオリジナルはやりました。『MOTHER』のエンドロールを見つめながら「よくやった」とつぶやいているのを妻に目撃されて呆れられたりしましたから,この方の記事には共感できるところがたくさんありました。

ただ,今思い返してもやはりあれはゲームではなく,糸井重里氏が作ったデジタル作品とでもいうべきものだったな,と思います。時々ゲームの表面にまで糸井重里氏のにおいが非常に強く現れ,それが鬱陶しいとさえ思うことがありました。
ゲームというものはシステムに主張を込めるものだと思います。
たとえば『ファイアーエムブレム』はあの詰め将棋のようなゲームシステムこそがゲームの神髄であって,もしもあれがなければ,いくらストーリーを壮大にしても,キャラを立ててみても,楽しめるものにはならなかったでしょう。
『ウイザードリィ』にいたってはシステムしかないとさえ言えます。
その意味では『MOTHER』には主張するシステムとはっきりと認められるほどのものがありません。今自分は希有の体験をしていると感じ続ける一方で,同時に何とも言えない違和感もやはり感じ続けたのは,おそらくそのせいだったでしょう。オリジナリティにあふれた台詞やストーリーはたくさんありましたが,それと拮抗するほどのシステムはなかった。
そこが(思いきって言ってしまえば)作品としては素晴らしいものだったけれど,ゲームの名作と言い切るにはかなりのためらいがある理由です。






©akio ishizuka