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02-26


読みましょう

せっせとメールマガジンの原稿を書く。おおよそ大丈夫な段階に達したと思われます。
このところ毎号ほぼ書き下ろしに近い状態なので,10日に1回というのは本音では楽ではないです。自画自賛になってしまうのは避けたいですが,内容は,有料のコンサルティングまではもちろん行かないけれども「講演」などのレジュメレベルにはじゅうぶん達しているのではないかと思われ,知恵熱が出そうです (^^;

そんな感じですから,いままで私のメールマガジンを「っていうかサイトの記事の焼き直し?」と思っていらっしゃった方も,最近の号は,ぜひ読みましょう。
ここ何号かは「チョー気合いっていうかー」です。



とても違和感がある

アレのアレについての話かなということが分かる人には分かってしまう可能性が高いけれど,とりあえず曖昧に書いてみる。
ホワイトカラーの労働が人格の切り売りであることは,もっともらしい言い方をしなくてもとうの昔からから分かっていることではないのだろうか。
分かっているどころか,雇用する側はずいぶん早い時期から経営管理の手法のひとつとして,積極的にその事実を会社という組織の中に取り込んでしまう方法を様々にあみ出そうとしてきたのだ。それはもう,古典的といってもいいくらいにマニュアル化されている部分さえあるのだ。

にもかかわらず,いまごろそれを己に喜びをもたらす部分もあるからという理由で曖昧に議論というステージには馴染まない領域へ持っていくような態度は如何なものか。
ある個人がそうであることはかまわない。それである程度納得した人生を送れる場合ももちろんあるだろうし,そのこと自体を批判したり非難したりするつもりは全くない。それは個人の自由なのだから。
しかし影響力のある場所で,影響力のある立場の人間が,そのような発言をすることは無責任だと思う。
人格の切り売りとしてのホワイトカラーの労働を,そうと知りつつ「いなして」生きていける人というのはある意味とてもすぐれた人であり,それ自体が特殊技能だとさえ言える,という自覚があるだろうか。その自覚が無く発言したり,行動したりしているのであれば,それは,事実上,知的傲慢さなのだ。
無自覚な知的傲慢さは,無知や誤謬よりも,実のところたちが悪い。






©akio ishizuka