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03-06


まだ書いています

一所懸命書いております。ちょっと書きすぎてまとまらなくなってきていますが,白州正子も延々と素晴らしい論考を展開したあげくにまとまらなくっているけれどどうせ最初からまとめる気もなかったなどと開き直ったりしていますからそれもいいです。
いやもちろんそれは冗談で,白州正子級の論考を展開できればそれも許されるかもしれないという話で,私ごときはあとでバサバサ削ったり,順番を入れ替えたりしてなんとか「まとめ」ようとしなければいけません。



実験台

私はこの歳にしては非常に髪が多くしかも硬い(硬いというより腰が強い)ので,下手な床屋には行けません。これは文字通り「下手だと困る」ということです。単に形を整えるように切られると髪がはねたりふくらんだりしてそれはもう大変なことになります。
今日も洗髪してもらいプラスチックのブラシのようなもの(正式名は知りませんが,丸い目の粗いやつです)で髪を梳いてもらっている時,髪の量と腰に負けてそのブラシの柄がとれました。
なかなか信じてもらえないのですが,昔自分で洗髪していてシャンプー後にきゅっと髪をかき上げたら指を切ったというのは実話です。

そんなわけで床屋はここの腕ならと見定めたところへ長い間通い続けることがどうしても必要なのですが,今かよっているところではなんだかご主人の挑戦意欲をいたくかき立ててしまっているようです。
腕は良くて,とても良い人なのですが,もしかしたらダメかもしれないと思うような実験はぶっつけ本番で試さないでくれる方がうれしいです (^^;
「前回は,すぐにここのあたりがはねるようになってしまいましたよ」と少しクレームでもいおうかと思って訪れると,必ず先に「やはりこれこれはダメだったね」と言われてしまったりして,さすがにプロは見ただけで分かるものだなと感心してしまったりするわけですが,数ミリの違いのあるはさみについて現物を見せてもらいながら詳しく語られたりしていると,どうも熱意の半分は実験意欲だなぁと思ったりします。
まあ,そういうご主人が私もちょっと好きだ,というのも本当なのですが,コミュニケーションのネタになっているのは私自身の髪です。






©akio ishizuka