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Real life Real world

03-15


最終巻はどこでしょう

目が不自由でも本はけっこう読めます。本の活字というのは確かにやや小さめで大きさも固定されていますが,手に持った本を思いっきり顔に近づければ(本に鼻を突っ込んでいるような状態になれば)なんとかなります。
本という物理的な形も,本そのものをかなり自由に動かせるという点で案外融通が利きます。

コミックスが比較的読みやすいということにも気が付いたので,古いものを久しぶりにほこりを払って引っ張り出して読んでみました。
エンジェルアーム』はいまやAmazon.jpマーケットプレイスでは100円などという哀しい値段で叩き売られているようですが,まあそこまで悪い作品じゃありません。えらく重い話になるところをえらく脳天気なノリで描ききってしまったために「あそこをもっと描き込んでふくらませればなぁ」という妙なことで記憶に残ってしまう作品になっていますが,少なくとも,今読んでもそう悪くはありません。
勢いづいて『ドラゴンヘッド』(これもマーケットプレイスで195円かよ)を読み始め,うーん,これもまた名作なんだか大失敗作なんだか評価が難しいよなー,などと読み進めていくと最終巻が見つかりませんでした。
家の中のどこかには必ずあるのですが,目が見えない状態で膨大な本の山を探す気力はありません。ちょびっと欲求不満のまま,あきらめました。






©akio ishizuka