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04-07


贈り物

アメリカとの協調を必死でアピールするバカ首相を見るたびに腹立たしいというよりももはや痛々しいとさえ思えて本気で憂鬱になったりする今日この頃ですが,いかがお過ごしですか(挨拶

良くない傾向だなと思うのは,ミュージシャンやアーティストの反戦運動がほとんど目立たないということですね。実践している方もたくさんいるのでしょうが報道で大きく扱われることがないし,また実際のところインパクトを与えるほどの活動が出来ていないということでもあるでしょう。もちろん今回は「無用産業巨大製造工場」であるアメリカ自身が当事者ですからどうしても減らざるを得ないという事情もありますが,あまりに「全世界規模」の事象にそのような「無用の人々」の想像力やエネルギーが追いつけていないという感じもします。
ああ…「無用」というのは否定的な意味合いじゃありません。
役に立つかどうかということだけしか考えないのは人間としてはむしろ変だよということを身をもって示そうとすることを自分でも押さえきれない人々はとても貴重ですが,けれどもそれらの人々の行動は「計算して対価が決められる」ものではないので,無用というカテゴリしかあり得ないわけです。
贈り物には本来は対価が存在しないのと同じです。
しかも単に儀礼に従うのではなく心から誰かに贈り物をしようとすると,ものすごいエネルギーが必要でもあります。
論点がどんどんずれていきますが(苦笑)贈り物をするというのは,実はごく普通の私たちにも出来る「無用」の行為だと思います。これを「無償」の行為と言ってしまうと格好良すぎます。ものすごく価値があることだけれどタダにしとくからねというような嫌らしい感じがします。「無用」と言いきった方がいっそすがすがしいです。






©akio ishizuka