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04-20


正解さがし

ちょいと用事があって駅四つ分くらい自転車でかっとんで行き帰りしたら予想通り暑いです。外出して汗がにじんだ,というのは今年始めてかも (挨拶
ずっと気になっていたんですが,今回のイラク人質事件でなんとも言えず収まりの悪い感じが続いていたんです。事件そのものがどうとか,自作自演疑惑大流行だったとか,パウエル国務長官がこう言った
Interview on Tokyo Broadcasting System International with Shigenori Kanehira
とか,そういうことではありません。
それぞれに考えるべきことが沢山あったのですが,そうではなく,なんだかそういう物事全体に対して何かがおかしいと思えてならなかったのですが,何がおかしいか分からなかったのです。

多分ですね,誰もが自分なりに正解を一所懸命探しちゃったんですね,日本中で。
でも,正解なんてないんですよ,この場合。
たとえば政府がどのような情報分析をした上で強硬に誘拐犯の要求をはねつける(のっけから自衛隊撤退はあり得ないと明言する)ことになったか,ということが次第に分かってきたからといって,それがこの事件の正解なんだ,ということはないわけです。
あるいは当初から言われていた自作自演疑惑が実はある程度本当だったとあとから分かったというようなことが起こったと仮定しても,それもこの事件の正解じゃないですね。
個別の事実というものはあり得ても,正解はない,という当たり前のことをかなり多くの人が見失っていたように思います。

腑に落ちる,という気持ちになりたいという欲求自体は自然なことなのでかまわないんです。
ただ,腑に落ちさえすれば何でもいいというとてもせっかちな方向へこぞって走っていたので,そうなると当然自分なりに腑に落ちやすい理由というのを持ってきてしまう。どんなにねじ曲がっていようと,残酷だろうと,あるいは逆に君は政府代表か?と思うくらい一見理路整然として冷静なものであろうと,それらはみんな自分が腑に落ちたいがために作り上げられたものだったりするわけですよ。
中にはなかなか鋭い分析もあったと思いますし,それ単体としてはとりあえず人質が無事解放された今でも意味を失っていないものもありますが,そういう動機から出たものは(あんまりいい表現じゃないけれど)穢れが付いたままです。
腑に落ちないまま耐えるということもとても大切なことなんですよ。

ちなみに「腑に落ちる」の腑は「五臓六腑」の腑と同じですが,腑は中が中空になっているもの(胃袋とか),臓は中が詰まっているもの(肝臓とか)のことを言うんだそうです。
最近ようやくにして知って,なぜわざわざ五と六に分けて表現しているのか,腑に落ちましたとさ。



Microsoft Virtual PC 2004

Microsoft Virtual PC 2004 のトライアル版を入れてみる。
Microsoft Virtual PC 2004 評価ガイド
VirtualPC2004上のWindows2000
思ったよりもたつかずにWindows2000が動く。
Windows2000発売時のInternet Explorer5で自分のサイトがどう見えているか実地にチェックしたかったから。
こういう仮想マシンを使わなくてもバージョン違いのInternet Explorerを共存させる裏技もあるけれど,やっぱり普段使っている環境そのものを危険を冒していじりたくない。昔の自分なら大喜びでやっていたような気がするけれど,最近は安定したマシンというもののありがたみを大切にしたい気持ちの方が強かったりする。

で,多分そうだろうなと思っていたとおりになっている。
見られないというほどひどいことはないけれど,リンクの下線を一旦消してborderで引き直すという技は効いていないし,外部リンク用の画像も位置ズレが激しい。
そして,三段組みのページの幅指定が狂いまくり。
…うーん。
IE5でもそこそこの表示になるように調整をすべきか,あるいは思い切ってIE5もスタイルシートを反映させないようにバッサリ切り捨ててしまうべきか。
どうしようかなぁ…。これからしばらくかけて悩むことにしよう。

[追記2004-04-21 00:15]とりあえずIE5.xで閲覧にかなり支障がありそうな部分だけ対処した。
MacのIEが分からないのでかえってダメになっているかもしれないけれど確かめようがない。






©akio ishizuka