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05-05


妄想(そして新聞記事の用語について)

1トンの大だこ落ち8人けが 神奈川・座間の祭り会場 (Sankei Web)

わー,すげぇよ。1トンもある大が,きっとどこかにデーンと飾ってあったんだよね。もう,尋常じゃない,蛸神ってくらいのものだよ。こう,太い足なんかが数本ぬめっと垂れ下がったりしちゃって,みんなで「ほぉー」とか言いながら見上げてんの。「今年はすごいですな」とか。神官がドンツク・ドンツク太鼓とかうち鳴らしてて,でも,あっと思ったらズルズルッとずり落ち始めて…
てなことを一瞬にせよ本気で考えた私はバカですか?。そうですか。

新聞記事にはある特定の用語は他のものに言い換えるとか,略語の初出時には括弧で説明を添えるとかの各社なりのガイドラインがあり,ある言葉を漢字で表記するかどうかにもそういうことがありますが,はっきり言って,ひらがなで表記されてしまうからこそかえって分かりづらいということがしばしばあります。時々,イライラします。
今回の蛸と凧のように読みが同じものは困るというだけでありません。難しい漢字と言われる一部のものもひらがなで表記されたりする場合も多いわけですが,漢字の字面を視覚的にぱっととらえる方がずっと分かりやすかったりします。
その漢字を読めない人がいるじゃないかという意見もあるかと思いますが,必要と思うなら後ろの括弧で読みを添えればいい。そもそも読みを添えようがどうしようがその言葉の意味自体を全く知らない場合には手の打ちようがないわけだから無理にひらがな表記することには,実はあまり意味がないです。分からなければ私もその場で調べます。その場合漢字だろうがひらがなだろうが同じです。むしろ調べる対象を限定できるから,漢字の方が少しましでさえあります。

ちなみに同じ事故を伝える asahi.com の記事は
大凧大会の凧が落下、見物客ら8人けが 神奈川・座間 (asahi.com : 社会)
となっていて誤解の余地がありません。
まあ今回のケースは,単に見出しの出来の良し悪しだ,という話もあります。
なぜなら Sankei Web の記事も本文内では神奈川県座間市の相模川河川敷で開かれていた「大凧(おおだこ)まつり」会場で、というふうに,漢字(よみ)という表記になっているからです。



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©akio ishizuka