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07-01


重箱の隅

あきらかに重箱の隅をつつくという言葉通りの行動で恐縮なんですが…
全国書店新聞1500号記念論文募集 (全国書店新聞 2004年7月1日号 )の最後に:

入選作の版権は日書連に所属します。

と書かれていますが,これだけ著作権関連の問題が話題になっている今日この頃,この記述は如何なものでしょう (^_^;)?
出版界で「版権」という言葉が非常に広く慣例として使われてきたという事実は良く知っています。しかし,今現在法律的には「版権」という用語自体が定義されておらず「じゃあそれは具体的には何を指すのか」とたとえば業界外の人からストレートに追求された場合,全員がきちんと一致した答えを返せるのかどうか,ちょっと心配です。
多分想定されているのは,著作権 >著作者財産権 >複製権 >出版権:『複製権者が「文書又は図画として複製する権利」として許可できる』のことでしょう。出版業界内部ではほとんどの人がそのように思うでしょうが,外部の人も暗黙のうちにそう思うに決まっていると考えるのはマズいです。著作権丸ごとか?と思う人がいて問い合わせて来たりしたとしても,その人が変なわけではありません。
えーと,日書連さんを個別にあげつらうつもりは全くありません。他でもたびたび見かけます。たまたま今日目にした「一例」ということで取り上げただけのことですが,業界内でそれなりに影響力のある組織などからこういうところをきちんとしていくべきかなあ,と思うんですが。



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©akio ishizuka