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08-11


面白がりの天才

編集狂時代 編集狂時代
松田 哲夫
新潮社 (2004/04)
文庫になって(しかも数ヶ月も経って気が付いて)ようやく読みましたですよ。
とても面白いと同時に,とてもイライラする本でした (^^;
学生運動に関わっている時の「もしかして政治的なことは,本当に,一切何も考えていない?!」というような態度や,結果オーライ的に「人生全肯定?!」というような姿勢には,正直頭を抱えました。
いやもちろん,ご本人の中ではそれなりにもっと葛藤もあっただろうとは思います。でも少なくとも本にして外に出すという時点ではそのように書くということを選択したわけですから,自分の人生に対する自分なりの見方としてそれを選び取ったわけですね…。
しかし,この本を読んでいるととにかくいろいろな本が猛烈に読みたくなるという,面白がりの感染力はすごいなと思いました。これについては,もう全面的に尊敬します。面白がりの天才です。面白いと思ったら食らいつき,それをさらにもっともっと面白くする工夫を厭わない。ただ面白がっているだけ,という人とは全然次元が違います。
なんだかちょっと本に食傷気味って気分の方には強力なドーピング効果があります。読んでいる最中からお尻がムズムズして,本屋へ走っていったり,ネット書店で注文入れまくったりしたくなりますよ。ほんと。



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©akio ishizuka