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08-14


トンボの影が追い抜いていく

いやあ,ナベツネがあんなかたちで降ろされるとは思っていなかったので,オトナの社会って怖いところだなぁと思いましたよ…て,この話題はもうすでに古いです(挨拶
昨日言った新古書店の半額セールに自転車でのんびり出かけました。
自分の前を走っていた自転車のオジサンが路肩の溝にタイヤをとられていきなり転倒するのを目撃してオイオイ大丈夫かよと思ったりしたのですが,すぐにまた私を追い抜いていったので内心ちょっと笑いました。
べつにスピード狂なわけじゃなく,ちょっと恥ずかしかったんだよね,多分。

のんびりペダルをこいでいるとトンボの影がゆっくり追い抜いていきました。
時々真剣に考えてみることがあります。
地球に,空を飛ぶいきもの,鳥や虫が全くいなかったら,どんな風だろうと。
普段強く意識しているわけではないけれど,実は空中にはかなりたくさんの生き物がいます。ひとつもいなくなってしまったら,きっと寂しいだろうな,と。
都会育ちの人が,田舎の夜が静かすぎて眠れないというようなことを言うことがありますが,それに近いようなとても異質な感じかもしれません。
遠い将来火星や月にも人が暮らすようになった時,ある日誰かが空を飛ぶもの達がいないことに気付いて激しいホームシックにかられる,というのは大いにありそうなことです。風景や故国の町を懐かしむエピソードが含まれるSFは沢山ありますが,鳥がいないことを哀しむというエピソードはちょっと思い出せませんね。

新古書店では結局,収穫と言えるほどのものはありませんでしたが,まあ普段からそれほど品揃えが良いわけでもないので,こんなところでしょう。



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©akio ishizuka