IKIMONO net club
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09-09


出来ない

いやはや,ダメだ。
サイトリニューアルのデザイン案がやってもやっても決まらない。
満足がいくものが出来ないなんぞというレベルではなく,このままでは石塚はサイトも作れるなどとは口が裂けても言えないというくらい,出来ない。今回は自分のサイトだからいいようなものも,そうでなかったら永久に立ち直れないんじゃないかと思うくらい,出来ない。

・・・以下,基本的に自問自答につき,この話題にとくに強い興味がある方以外は読みとばし推奨。

まあ,目標がはっきりしていないのがそもそもダメなんだろうな,というのは分かっている。漠然といじり回していてなんとなく出来てくる,というものじゃない。
前回のリニューアルの時は,単純ながらかなりはっきりしていた。それが目標になるのか?というくらい単純だった。

その後小さな変更を繰り返した結果,背景色は白だけではなくなったり,やや複雑な「いじり」を加えたりしたけれど,基本は今でもそのまま変わっていない。
他人から見て見栄え的にどうなのかということは別として,この単純きわまりない目標というか方針が自分的にはずいぶん体に馴染んでしまっているので,それ以外のことを持ち込もうとすると心の底のどこかでは反発している。「おお,いいじゃないかコレ?」と思っても,心の底ではちっとも納得していないので,その案に沿って全体へ展開していくことが結局は出来ないんだよね。
…正直に認めると,実は個人的には今の姿が基本形としては気に入っているんだと思う。
直すべき問題点ははっきりと幾つかあるのだけれど,デザインやレイアウトの基本枠としては,変えてしまうべき必然性を感じていないと言うかね。

ふーむ…。
じゃあ,やっぱりやめるか,デザインを根本的に変更してしまうのは。
見た目が大きく変わる方がいかにも「変えました!」的で対外的(誰)には受けがいいんだろうけれど,自分で気に入ってなけりゃ意味ないし。
開き直り(苦笑



煮詰まった気分の反動で毒を吐く

というわけで,一人勝手にちょいとばかり煮詰まった気分で過ごしていたので,偶然見た昨夜の『ニュースステーション』古館の最後のセリフ「分かるなぁ,古田らしくないあのプレー」に勝手にムカッとする。
古田だってそんな風に「分かって」欲しくなどなかろうよ。

やはり昨日のことだが,100円で投げ売られていたので,読まないままアレコレ言うわけにもいくまいと『白い犬とワルツを』を読んでみる。
「いい話」ではある。でもそれだけだ。
非常に意地悪な言い方かもしれないけれど,小説としてすぐれていたかどうかいうこととは関係なく,「いい話」事例のひとつとして消費されただけじゃないかな。
いやもちろん,本という商品を売るということの成功例であることには変わらないけれど,業界側も読者側も大方はそれをこぞって賞賛してる風な様子を見ていると,本当にそれでいいのかい?と思わないでもない。あくまでもであって,特に業界側は賞賛しておくのがすじだ的な思惑が見え隠れすることがあるけどね。

この本そのものの話じゃないけれど,だいたい,「感動」だの「美しい」だの,よくまあみんな気軽に口に出すよね。
感動や美はそんなにお手軽なものなのか。
感動ってのは人生観の一部が崩壊するほどのことが起こった時に使う言葉じゃないのか。
美ってのはうっかりすると命を落とすこともためらわなくなるほど危険なものじゃないのか。
…違うんだろうな,連発する人々にとっては。



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©akio ishizuka