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09-16


乙一,面白い

乙一,面白いよ。ごめんなさい。
やたら人気があったので,ひねくれモンの私は「ふ〜ん?」とか斜に構えて,今まで一冊も読んだことがありませんでした。
平面いぬ。
乙一著
出版社:集英社
発売日:2003.06
bk1で詳しく見る

ヒジョーに面白かったです。
出来がいいのかどうかということとは別に(いや,出来もいいと思うんですが)自分好み。それに尽きます。



丸の内丸善

行ってきました。
とても普通でした。
丸善に普通でないことを期待する必然性もないわけですが,どこまで行っても普通でした。整然としてるといえばそうですが,ありとあらゆるジャンルのものが全て同じ展示法でメリハリがないので「さあ買ってね」と呼びかけては来ませんでした。

広いはずだけれど狭く感ずるのはやはり棚が高いからでしょう。
ただこれは「棚が高いから圧迫感がある」という話とはちょっと違うかな,と思います。(そもそも棚が非常に高いこと自体には,個人的には反対ではありません)。
棚が高いので上の方の棚を視野に納めるためには無意識にせよ後ろに下がりたくなります。つまりある程度までのゆるい角度で見上げたくなります。しかし無意識に期待する角度を保てるほどには通路が広くない,ということだと思います。
人がすれ違えるかどうかといった点からだけ見て通路幅が足りているのかということではなく,この「無意識に強いられ続ける見上げ角度」が窮屈感を強めていると思います。
本当は各フロアでせめて棚一本減らすべきだったでしょうね。

こういった空間デザイン上の問題というのは他にも感じられました。
空間が広くあいているところと閉ざされているところの差が小さいので,歩き回っていて広さのメリハリが感じられません。広いところから狭いところへ入り込んでいき,また広いところへ出てくる。見渡して自分の行動を計画し,目的地へ入り込んで集中し,そこから出てきて開放感とくつろぎを感ずる,というリズムが非常に作りにくい空間です。
それなりの幅のあるレジカウンターなのに,その場所が直感的に分かりにくいというのも似たような問題かもしれません。レジ直前の棚だけバッサリ半分の長さに切りつめる,というようなことをするだけでその先に「他とは違う空間がある」ということが直感的に感じられるようになるだろうと思います。
色遣いも関係しているでしょう。
上品な色遣いではありますが,ポイントカラーを少数配置すればもっとメリハリが出て空間全体が把握しやすくなるでしょう。強い色を必要以上に排除しすぎたような気がします。小さな面積で強い色を少数配するべきだったと思います。

すでにいろいろな方がいろいろな感想を出していますが,このような空間デザインの面から述べている方はほとんどいないようなので,あえてその面にフォーカスしてレポートしてみました。



あなどれない

A9HONの日記
その手のネタはオイラ担当かと勝手に思いこんでいたので,一瞬びっくりしたです。
うむ。あなどれん(笑)
それだけなんですけどね,ええ。



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©akio ishizuka