09-30
無神経なのはよくないと思います
いやね，ほんと私もそうだと思うんですよ，実は。
つまり，本屋で買い物をするとけっこう高い確率で結婚相手紹介サービスの広告がさりげなく袋の中に入っているわけですが，実はそのことにムカッとしている女性がけっこういらっしゃる，という話ですよ。
これって業界内部の人々はあまり真剣に考えたことがないんじゃないかなぁと思うんですが。
書店というのはどうも「広い年齢層のたくさんの人が訪れてくれる場所」という風にしか，広告ターゲット的には思われていないふしがありますが（事実そういう風にとらえても間違いではない，とも言えますが），中にはかなりナーバスな状態になりながらすがるような思いで本を買いに来ている方々もおられるわけです。
本というのはそういう商品だとまで言うわけではありませんが，そういう「深い」ケースもあり得る商品です。「カボチャさえ買えば…買って帰ってそれを食べれば…もしかすると自分は精神的に救われるかもしれない」とか思い詰めてカボチャを買う人は多分ほとんどいないわけですが，それと比べると本はそういう人が混じっている確率がけっこう高かったりします。
結婚という話題も，ある状況にいる女性にとっては非常にイライラさせられたり，話題になっただけで逆ギレしたくなったりするようなものであることは，まぎれもない事実で，そういうことに無神経なのは非常によろしくないと思います。
また，ここは大切なところですが，非常に多くの一般のお客さんが袋の中に入っている広告はその書店自身が選んで入れたものだ，と思っています。ほぼ100％機械的に処理されているとは，思っていないんです。
その場で客を見て選んでいるとさえ思っている人もいて，さすがにそれは冷静に考えれば無理だということは分かりそうなものですが，思わずそういう嫌がらせ的なことをされたのかと思ってしまうほど，自分が嫌な広告を見たお客さんはショックを受けたり，カッとなったりしているんです。
それを苦笑いして済ませていていいのかな？
えーと，蛇足かもしれないけれど言っておきますね。
そんなにすごく珍しい，少数の事例でしょ？と思う方が必ずいることでしょう。
違います。
